皆さんは人の目を気にしてしまうタイプですか?
私は初めてキャンプしたときはソロキャンプでした。
当時はソロキャンプの認知が低く、周囲からの目が不安だったので平日の人のいないところに行きました。
皆さまのなかにも周囲からの目を気にしてしまう方も多いのではないでしょうか?
特にファミリーキャンプで奥さんやお子さんがいる前だとなおさら失敗できないですよね?
私はキャンプを始めてからアウトドアメーカーに8年間勤務しました。
キャンプイベントや接客をのなかで、実際にキャンプ初心者が陥りやすい失敗と対処方法をまとめました。
想像以上に上級者ほど周りのキャンパーを見ている
これは紛れもない事実です。
プレッシャーかかること言うなと思いました?笑
ただこれには良い面も悪い面もあります。
いじわるな人がいることも事実ですが、見ている人の多くはプラスの理由で観察しています。
前提として周りの人から見られるのが悪い理由ばかりでない、ということ理解していただきたいです。
初心者失敗あるある5選
ただ少しくらいの失敗は問題なしといえど場合によっては、テントの破損や自然の驚異によりキャンプできずに帰宅するなどもありえます。
そこで私がお客様を接客しているなかでよくあった初心者が陥りやすい失敗を5つ紹介します。
対処法と合わせて学んでいきましょう。
設営練習をせずに本番むかえがち
これかなり多いです。
なかには購入したテントを箱のままキャンプ場に持ってきてそこで開封する人もいました。
テントの設営は要領を得ていないと完成までに多大な時間を要し、初設営での破損も十分ありえます。
初キャンプで設営がうまくいかずにもたもたしてるとイライラして夫婦喧嘩なんてこともよく見てきました。
そんなことしているとますます周囲の目が気になりますよね?
デイキャンプで、動画などを参考に練習すべし!
例えば行きたいキャンプ場を日曜日にデイキャンプ(日帰り)で予約をします。
そこで設営動画などを見ながら設営~撤収を練習してください。
またアウトドア専門店で設営講習を開催してる店舗もあるので、店舗で購入した場合は確認してみてください。
本番までに複数回練習することで設営時間の大幅な短縮や夫婦間での分業をしやすくなります。
またある程度設営に余裕が出てくれば、雨や強風のなかでの設営にも対応ができるようになります。
実際に私のお客様でテント設営の時間が
初回/約2時間→3回目/約30分
と数をこなすと大幅に短縮が可能になりました。
初キャンプはやるべきことが多く、時間が足りません。
さらに料理や遊びなどのやりたいことも詰め込みがちです。
なのでなおさら設営に時間をたくさんかけるわけにはいきません。
ですのでキャンプ場で朝から夕方までの流れの練習をする意味でデイキャンプおすすめします。
ちなみに河川敷などは地面が硬く、ごつごつしているのでテントの傷や穴の原因になるので、無料でも私はあまりおすすめはしません。
付属ペグのみでキャンプ場に行く
大抵のテントにはペグ(テントを固定する杭)が付属しています。
ただこの付属ペグのみでキャンプ場に行ってしまうとテント設営すらままならないかもしれません。
なぜならキャンプ場の地面には様々な環境があります。土だけなく、岩や砂地などもあります。
基本的に付属ペグ(プラペグ、アルミペグなど)が軟弱のため、柔らかい土以外は刺さらないと考えてください。
その軟弱なペグで地面が硬いキャンプ場に行くと
ペグが刺さらない=テントの固定ができない
ということになり、少しでも風が吹けばテントなどが飛ばされる危険な状況になります。
約30cmの鍛造ペグを最低本数は持つべし!
鍛造ペグというのは
スノーピーク『ソリッドステーク』
村の鍛冶屋『エリッゼステーク』
などに代表される硬い岩盤でも刺さり、かつ抜けにくいペグです。
そのペグの特に約30cmのペグを以下の本数を最低限持つことを強くおすすめします。
小型テント/タープ 8本
大型テント/シェルター 12本
なぜ30cmなのか?
柔らかい地面もしくは降雨によりぬかるんだ環境でもぎりぎり耐えうる長さだからです。
鍛造の強さで硬い地面にも対応し、長さで柔らかい地面にも対応できる。
鍛造ペグこそ設営においての必需品というわけです。
ライトの量が少なくて料理が確認できない
これで私は初キャンプで痛い目を見ました、、、
キャンプ場は普段家で生活してると考えられないくらい暗いです。
私はそれを想像できずに防災用のライト2個で初キャンプに行きました。
そこで意気揚々とBBQで貝を焼いて食べたのですが、、、
深夜にイヤな吐き気に襲われ、起きてトイレに駆け込みました。
理由は暗いがゆえに焼けているかの確認ができなかったことでした。
初心者の方はライトを少なく見積もります。
またキャンプに行く人数が多ければ多いほどライトがいろいろな場所に必要になります。
調理スペース、BBQグリルの近く、テーブル、テント内などのようにです。
中程度のLEDランタンを3~4つ持つべし!
中程度=100~300ルーメンを想定しています。
そのランタンを3~4つ持つことで、人の動きに応じて動かすことが可能です。
100~300ルーメンは暗いと思うかもしれませんが、適切な場所に置ければ十分視認できます。
1000ルーメン以上のランタンをおすすめしない理由は?
- 中心のみが明るく、その他に影ができてしまう
- 重量があるので、上からつるしにくい
- 使用可能時間が短いor電池を多く使用する
ランタンは洗い場に行くときやトイレにいくときなども必要になるので多くて困ることはありません。
動かすことが多い分、軽量で中程度の明るさが使い勝手がいいです。
炭や薪に火が起こせない
キャンプの夜といえばBBQや焚き火が楽しみですよね?
そこで起きるのが着火できない問題と着火までに時間かかりすぎ問題です。
これでキャンプ場でお父さんが困っているのをよく見かけます。
火はキャンプの要です。
これが起きなければ調理も暖も取れません。
この問題はなぜ起こるのか?
- 着火剤を適切な位置に置けていない
- 着火剤の量が足りていない
- 着火する前に空気を送っている
- 備長炭や硬い薪を使ってしまい、着火の難易度が高い
などありますが、絶対に失敗したくない初心者におすすめな確実な方法があります。
チャコールスターターや火起こし用のトーチを使うべし!
いくら着火剤があるといえども火を当て続けなければ着火はできません。
また着火剤を大量に使うこともランニングコストや買い忘れの観点から不安があります。
チャコールスターターとは?
炭や薪に効率的に火を当て続けることで放置状態で着火ができるものです。
これがあれば着火しにくい備長炭や堅い薪でも絶対に着火できます。
火起こし用のトーチとは?
スノーピークのトーチに代表される高火力トーチのことです。
もはや火炎放射器のようで、一か所に当て続けることで確実に着火させます。
着火剤のみだと不足したときや強風時に対応がしにくいのでギアに頼ることをおすすめします。
ガスバーナーを持っていかない
なにが起こるかというと、2日目の朝に炭を起こさなければ調理が出来ないことです。
またBBQの予定が雨により、炭が使えない場合になにもできないことです。
朝から炭を起こすということは仮にチェックアウトが10時だった場合
火起こし→調理→沈静化を待つ→炭やグリル台の処理
などの作業を生み、チェックアウトに間に合わなくなります。
上級者になればなるほど、ガスバーナーを使っていかに楽に調理をするかを考えています。
アウトドア専用ガスバーナーを持っていくべし
行く時期が夏であれば自宅にあるカセットコンロを持っていくことをおすすめします。
なぜ夏だけなのか?
家庭用カセットコンロは寒さに弱くガスの出力が下がったり、気温によっては着火できないから。
また家庭用のカセットコンロは大きくかさばるので、コンパクトかつ火力の安定性を求めるのであれば専用品をおすすめします。
おすすめギア
①SOTO レギュレーターストーブ
②スノーピーク フラットバーナー
③イワタニ カセットフー”タフまる”
まとめ
キャンプは自然環境下で行う分、様々な要素が絡まってきます。
上級者はそういう危険があることを知っているので初心者を気にして見てしまいます。
だからこそまずは可能な準備をして、初キャンプを迎えれば失敗する可能性は低くなります。
特に設営練習やそれに対する準備は大きな要素になるのでしっかり準備してくださいね!
初キャンプで格好いいところを見せてあげてください!
ただ現地で本当に困ったら周りの方を頼ってコミュニケーション取るのもキャンプの良さだと思います。
絶対に助けてくれますから!
ぜひキャンプを楽しいんでくれたらうれしいです!
終
コメント