コロナ禍で身近になったキャンプやアウトドア。
それでもキャンプ人口は全人口の約6~7%と言われています。
私自身、キャンプやアウトドアに出会って人生が楽しくなりました。
ただ前述した通りまだまだキャンプをしたことがない方が多いと思います!
そこでキャンプ歴10年以上でプライベートや仕事を通して1000組以上のキャンパーを見てきた私が感じるキャンプの魅力をお伝えしたいと思います。
心的なメリットと技術的なメリットをお伝えしますので、なにか興味を持ってくれたらうれしいです!
キャンプの心理的なメリット
都会での生活だと自然を感じる機会が少なくなります。
まずはキャンプに行って感じられる心の面でのメリットをお伝えします。
自然を近くに感じて癒される
これは誰もが想像することだと思います。
木々のざわめきや川のせせらぎ、虫の声や風雨を五感でダイレクトに感じる。
これは堅く頑丈な家にいるとあまり感じることができません。
現代では家の安心感と引き換えにそういった五感を使うことは少なくなりました。
特に森林浴と言われるように、森には多くのヒーリング効果があります。
焚き火には2つの効果がある
キャンプといえば焚き火!という方も多いと思います。
焚き火には2つの効果があります。
- 人が集まり、自然と会話が生まれる
- 1/fのゆらぎによるリラックス効果
焚き火をしてると自然に人が焚き火を中心に集まります。
これは暖かさや明るさによる安心感を感じるからです。
また火のゆらぎには「1/fのゆらぎ」というリラックス効果があるとされています。
同じものに波の音や小川のせせらぎなどが挙げられます。
つまり焚き火は人と人とがつながるための物でもあり、癒しでもあるのです。
だからこそ焚き火は
大人数でわいわい焚き火を囲むのもよし。
少人数でゆっくり焚き火を楽しむのもよし。
焚き火はキャンプの醍醐味の1つです。
心の距離が近くなりやすい
これは特に子供は顕著です。
キャンプ場で見知らぬ子どもといつの間にか仲良くなってその子が自分のテント内で遊んでいた、なんてことはよく聞きます。
そこで仲良くなったことをきっかけにキャンプ仲間になったという人もたくさん知ってます。
これは自然環境下で同じキャンプを楽しむという共通点が多いことから、普段の生活よりも人への心の距離感が近くなるのです。
また人間は潜在的に自然への畏怖があると思っています。
畏怖を感じるなかで知らない人でもどこか安心を感じるのです。
そのような点で現代日本で少なくなっている「ご近所付き合い」みたいなものがキャンプでは自然と行われることは魅力だと感じています。
時間を贅沢に感じることが出来る
現代は仕事や過剰な情報、娯楽など時間を費やすものがたくさん存在します。
家では便利な物に囲まれて、いろいろな誘惑にアクセスできてしまう。
そんな現代人に必要なのは少しのゆとりではないでしょうか?
自分を見つめ直す時間
未来のことを考える時間
なにも考えずに脳をリセットする時間
キャンプは静かな場所で行うがゆえにこういった大切な時間を生み出すことが出来ます。
なかにはあえて携帯の電波の通じないところで「デジタルデトックス」をする人もいます。
焚き火を楽しみ、ゆっくりコーヒーやお酒を嗜み、好きな時間を過ごす。
こういった贅沢な時間の過ごし方ができることはキャンプの大きな魅力です。
中でもソロキャンプはそういった静かに自分の時間を大切にできることが大きな魅力です。
キャンプの技術的なスキル
ここではキャンプをすることで身につくスキルをまとめていきます。
自然環境への対応力が上がる
キャンプは自然環境の変化を機微に感じ取り、それに対応をする必要があります。
例えば急な雷雨や強風、積雪などです。
時にはテントなどを崩して、建物や車への避難を選択をしなければいけない場合もあります。
例えばキャンプでは実際に以下のような対応をします。
- 強風に備えてテントやタープの張り方を変えたり、強化する
- テントがつぶれないよう雨や雪を逃がす
- 雨が降ることを想定して水が溜まらない場所を選ぶ
- 気象情報を見て対策をする
これらは災害時などの対応として役に立ちます。
そういった面でキャンプは楽しみながら災害訓練ができるとも言えます。
状況に合わせた対応力
キャンプではどんなに準備をしてもなにかを忘れることがあります。
またキャンプ場の状態が事前の想定と違うこともあり得ます。
その際に対応として以下を行います。
- 違うもので代用する
- 現地で調達する
- 必要な道具を使わないで行う方法を考える
- 現地の状況に合わせた設営をする
事前準備ももちろん大切ですが、現地で起こったことへどう対応するかなど簡単なサバイバルスキルのようなものが育まれます。
料理スキルが上がる
キャンプでは料理がメインコンテンツになることが多く、炭火などで普段家では出来ない料理にチャレンジすることが多くなるからです。
時間をたっぷり使えるキャンプだからこそ、特別なレシピを楽しむことが出来ます。
私もローストチキンや肉まん、ピザなどキャンプ料理を楽しみながら料理の経験値が上がりました。
足るを知ることが出来る
キャンプは中級者ほど物が多くなります。
なぜかというとキャンプに色々な楽しみを盛り込みたくなるからです。
- 特殊なギアを使った新しい料理
- 様々なスタイルにチャレンジしたい
- グループキャンプなどで人数が多くなる
などが起こってきます。
しかしそこで準備、片付けなどで疲弊してくると逆にだんだんと道具が絞られてきます。
自分がやりたいこと、自分のスタイルに必要な最低限のギアがわかってくるのです。
これは物に溢れている現代にも必要なスキルだと私は感じています。
キャンプを続けることで「足るを知る」を経験できるのです。
アウトドアの選択肢が広がる
キャンプは『目的』でもあり、『手段』でもあります。
初めはキャンプでの料理や遊びを目的として楽しみます。
それを経てキャンプでの宿泊に慣れてくると、キャンプを宿泊手段としてアクティビティを広げることが可能になります。
例えば私が実際に行ったキャンプを交えたアウトドア活動は以下です。
- ハイキングを中心としたベースキャンプ
- 登山縦走を目的とした軽量テントでの宿泊
- 渓流釣りを目的としたタープ泊での野営
- 海釣りで釣った魚を料理するためのキャンプ泊
など最初にしっかりとキャンプ経験を積んだからこそ、アウトドアの領域を広げることが出来ました。
もしキャンプで自然でのアクティビティが好きになれば、もっと人生が豊かになりますよ。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
キャンプには心理的なメリットと技術的なメリットが存在します。
時間の使い方も人それぞれです。
多くの人と楽しい時を過ごしたい人も、静かに自然を味わいたい人も、気持ちをリセットしたい人も。
様々な人をキャンプやアウトドアは受け止めてくれます。
最初は日帰りキャンプなどでも十分です。
ぜひ、キャンプにチャレンジしてみてほしいです!
終
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